@article{oai:rissho.repo.nii.ac.jp:00010041, author = {本岡, 拓哉 and MOTOOKA, Takuya}, journal = {地域研究, REGIONAL STUDIES}, month = {Mar}, note = {本稿は行政資料・報告書をもとに,戦後日本都市の河川敷居住の生成過程と1960年代の社会的実態,消滅過程における行政対応を明らかにした.まず河川敷居住は戦後に生成されたと考えられがちであるが,戦前起源の場合もあり,都市における当該河川の社会的空間的な位置づけによって様々であった.ただし,1950年代以降に拡大していった点は共通しており,都市への新規流入者や他の「不法占拠」地区からの立ち退き者の占用によって地区人口が拡大したように,当地がアジールとして機能していたことも確認できた.社会的実態については,当地が居住地としてだけではなく,都市の下層労働の供給源としての機能も含んでいたことを示した.また,社会的混合や社会的流動性の高さの一方で,社会的周縁に位置づける人々の「拠り所」といった一面も有しており,当地は重層的な空間であった.1960年代以降の消滅過程については,居住者の経済力の向上による転出に加えて,河川整備の本格化と関連法制度の確立が大きく作用したことを指摘した.河川敷居住者への行政対応の選択肢拡大に繋がることで,居住者の自主移住は促進され,1970年代以降に河川敷居住は消滅に向かったのである., 研究ノート}, pages = {44--55}, title = {戦後都市の河川敷居住の生成・消滅過程 : 行政対応に注目して}, volume = {58}, year = {2018} }