@article{oai:rissho.repo.nii.ac.jp:00005867, author = {芹田, 浩司 and Serita, Koji}, issue = {4}, journal = {経済学季報, The Quarterly Journal Rissho Economics Society}, month = {Mar}, note = {本稿は,1966 年の制度開始より50 年以上が経過したメキシコのマキラドーラ について,その成長の軌跡を振り返るとともに,そうした作業を通じ,同国の開 発(工業化)戦略について一定の考察を加えることを主な目的とした.また本稿は 上編と下編の2 編に分かれ,上編では,マキラドーラ,一般的に言えば,保税加 工制度とそれに基づく生産の特質や,マキラドーラの成長をもたらした諸要因, また,特にカラーテレビ生産を主とする家電産業で世界の脚光を浴びた1990 年 代頃までのマキラドーラの発展プロセス等の問題を扱った.そして今回の下編で は,その後2000 年代以降の安定成長期の特徴等を検討するとともに,50 年以上 にわたるマキラドーラ成長とそれに基づく成長モデルをどう評価するのか,とい う問題について論じることを主な課題とした.後者の問題については,主にマキ ラドーラの雇用および実質賃金,国内付加価値創出の推移等のデータを用いて分 析し,そこでは,とりわけメキシコのような多くの「余剰労働」を抱える大国の 場合,マキラドーラ(保税加工型)型の発展戦略は,開発の“呼び水” 以上の役割 を果たすことが難しいであろうこと,また,同戦略は,長期的な持続可能性(Sustainability) にも乏しいと考えられることから,サポートイング・インダストリー (SI)のさらなる育成を軸とした産業のアップグレーディングに集約される次の発 展段階へと入る必要性があることが示唆された.}, pages = {37--62}, title = {メキシコ・マキラドーラの50 年―成長の軌跡と同国開発戦略への含意―(下)}, volume = {69}, year = {2020} }