ログイン
言語:

WEKO3

  • トップ
  • ランキング
To
lat lon distance
To

Field does not validate



インデックスリンク

インデックスツリー

メールアドレスを入力してください。

WEKO

One fine body…

WEKO

One fine body…

アイテム

  1. 紀要
  2. 経済学部
  3. 経済学季報
  4. 68巻2/3号

アーヴィング・フィッシャーのスタンプ紙幣(補完通貨)の意義

http://hdl.handle.net/11266/6610
http://hdl.handle.net/11266/6610
a679d9c4-7ddc-4a77-8c04-afde054d2edc
名前 / ファイル ライセンス アクション
[039-119].pdf [039-119].pdf (2.8 MB)
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2019-03-11
タイトル
タイトル アーヴィング・フィッシャーのスタンプ紙幣(補完通貨)の意義
言語
言語 jpn
キーワード
主題 貨幣の流通速度, 貨幣の減価, 負の金利, リフレーション, グレシャムの法則
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
著者 歌代, 哲也

× 歌代, 哲也

WEKO 2876

歌代, 哲也

Search repository
林, 康史

× 林, 康史

WEKO 2877

林, 康史

Search repository
Utashiro, Tetsuya

× Utashiro, Tetsuya

WEKO 2878

en Utashiro, Tetsuya

Search repository
Hayashi, Yasushi

× Hayashi, Yasushi

WEKO 2879

en Hayashi, Yasushi

Search repository
抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 1930 年代,大恐慌による痛みを軽減するため,スタンプ紙幣が欧米各地で用い
られた.興味をもったアーヴィング・フィッシャーは,スタンプ紙幣を貨幣の流
通速度を上げることに資するものと位置づけ,法定通貨と並行して流通させる補
完通貨として使用することに不況脱却の活路を開くべく,1933年に“Stamp Scrip”
を上梓した.
本稿では,フィッシャーが“Stamp Scrip” で取り上げたスタンプ紙幣を中心
に,それらの“Stamp Scrip” 執筆以降の状況も含めて紹介した後,スタンプの仕
組みと,これを用いて貨幣の流通速度を改善するメカニズムを検討する.スタン
プ紙幣は需要不足型のデフレーションを克服する手段である.フィッシャーの考
えた不況克服のゴールは物価指数の上昇(回復)だった.不況前の物価水準を目標
とし,その値に戻るまでスタンプ紙幣を供給し続け,目標値に達した段階で停止
* 立正大学非常勤講師
** 立正大学経済学部教授
 本稿執筆にあたり,浅子和美先生,熊本方雄先生,高岡浩一郎先生,高橋豊治先生,
田倉達彦先生には貴重なご意見を賜った.高橋賢司先生には特にドイツの法令等につい
てご教授いただいた.心から感謝とお礼を申し上げたい.本稿に関する誤り等はすべて
執筆者に帰するものであり,文中の意見にわたる部分は個人的見解である.するのである.なお,ゲゼルやケインズは自由貨幣・スタンプ紙幣が法定通貨を
代替する通貨として考えていたが,現実のスタンプ紙幣は,法定通貨の地位を獲
得したりすることはなく,法定通貨の機能を一時的,部分的に補完するもので,
法定通貨の従来の制度を微調整する手段に使われた.
また,現代の地域通貨にも関係しうる事項として,補完通貨が法定通貨ととも
に流通したときのスタンプ紙幣・地域通貨の役割や保有動機,減価と負の金利の
違い,グレシャムの法則との関係,等々について検討する.
スタンプは負の金利ではなく,デマレージ(持越費用)と理解したほうがよい.
スタンプというデマレージはスタンプ紙幣を使うことに対する公共料金と考えら
れ,保有者にデマレージを課すことで,スタンプ紙幣の流通を促進させるのであ
る.スタンプを負担することを負の金利と考える者もいるが,厳密には正しい理
解ではない.
景気を浮揚させるためには貨幣の流通速度(回転率)を上げればよいと考えた
フィッシャーは,グレシャムの法則でいう悪貨としてスタンプ紙幣を流通させる
ことで景気回復を図ろうとしたのである.フィッシャーによれば,不況時には財
の買い手が取引の主導権を持つので,悪貨が流通しやすくなる.
最後に,地域通貨の概念が,災害復興のための復興通貨やボランティア通貨と
して利用可能なこと,また,地域通貨が当該地域の金融緩和策となること等,現
代的意義を考察する.広域的に甚大な被害が発生する災害では,通常,法定通貨
を用いてインフラ等の復旧がなされる.しかし,災害復興のみならず地域経済に
資する方法として地域通貨を利用することが考えられる.さらには,地域の新し
い金融緩和策の一環として,災害からの復興でなくても,地域経済の活性化を図
ることにも利用可能であろう.
スタンプ紙幣や地域通貨は,貨幣の本質,また,今後の貨幣制度を考えるのに
好個のテーマといえよう.
書誌情報 経済学季報

巻 68, 号 2/3, p. 39-119, 発行日 2019-01-29
ISSN
収録物識別子タイプ ISSN
収録物識別子 02883457
出版タイプ
出版タイプ VoR
出版タイプResource http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85
出版者
出版者 立正大学経済学会
戻る
0
views
See details
Views

Versions

Ver.1 2023-07-25 13:32:01.096706
Show All versions

Share

Mendeley Twitter Facebook Print Addthis

Cite as

エクスポート

OAI-PMH
  • OAI-PMH JPCOAR 2.0
  • OAI-PMH JPCOAR 1.0
  • OAI-PMH DublinCore
  • OAI-PMH DDI
Other Formats
  • JSON
  • BIBTEX

Confirm


Powered by WEKO3


Powered by WEKO3